バリアフリー

バリアフリーの語源は英語の「barrier(障壁)」と「free(開放)」とを合わせた語源で、1974年に国連障害者生活環境専門家会議が報告書で「バリアフリーデザイン」と言う言葉を使用したことから一般的になりました。

住宅建築の観点からの「バリアフリー」とは高齢者や身障者が日常生活を送る上で、 つまづき転倒を防ぐために、

・住宅内の段差をなくすこと
・手摺等を設置し、安全に歩行や階段の上り下りができるようにすること
・水廻り等の設備を使い易くし、健常者とほとんど差のない生活が快適に送れるようにする

というのが、代表的なものです。また、最近ではバリアフリー=高齢者や身障者の障壁を なくすという観点だけではなく、小さな子供や妊婦など全ての人にとっての使い易さを 追求するという意味で、ユニバーサルデザインと言う表現も一般的に多く見られます。

BATHROOM (バスルーム・浴室)

  取付のポイント

つまづきやすい出入り口の段差、水にぬれた洗い場での移動、片足立ちになる浴槽への 出入りなど、浴室内での動作は体が不安定になりがちです。 安全に入浴するためにも、浴室内の手すりは数ヶ所に付け、使用する人の身体状況に 合わせて施工していきます。

PASSAGE (廊下・階段・玄関まわり)

  取付のポイント

家の中を安心して動き回れるのは、暮らしの基本です。 トイレや浴室、洗面所を利用するためには、まず移動できることが大切です。 各空間を考えるとき、必ずそこまでの「移動空間」を合わせて考えて施工していきます。

TOILET (トイレ)

  取付のポイント

歳をとると家で過ごすことが多く、また、トイレに行く回数も増えてきます。一日に 何度も使うところなので、トイレは使いやすく清潔、快適なスペースにしたいものです。 可能ならば高齢者の寝室内か隣接した場所に、無理な場合はできるだけ寝室近くに配置し、 経路をバリアフリー仕様にしていきます。


FLOOR (床の段差)

  工事のポイント

歩幅が小さく摺り足になるためちょっとした障害にもつまづき易くなります。 段差解消だけでなく、床素材を滑りにくい材質に変えたり、足元照明を取り入れることを お勧めします。目の衰えによる事故防止には、壁と床の境目や家具に色のコントラストを つけていきます。